あなたの声が必要な合理的配慮

あなたの声が必要な合理的配慮

合理的配慮を知ろう

合理的配慮を知ろう

合理的配慮と聞くと、車いす利用者の友人とレストランに行った際、席の準備をしてもらえたのですが、通路に物が置かれ快適とは言えない状態で、もう少し通りやすいようにしてもらえたら良かったなと感じたことを思い出します。
こうした合理的配慮をお願いする際、わがままに思われないか不安に思う方も少なくないと思います。
そこで、合理的配慮について一緒に考えていきましょう。

合理的配慮とは?

合理的配慮とは、障がい者が障がいのない人と同様に教育や仕事、サービスなどを受けられるように障がい者と社会の間の障壁となっていることを行政機関や事業者と取り除いていき、社会生活を平等におくれるようにするためのことです。

つまり、一般の方が普通に行っていることを障がい者も同じように行えるよう調整をしてもらうことを合理的配慮と言います。

わがままと合理的配慮は違う

わがままと辞書で引くと「自分の思うままにすること」といったようなことが書かれています。一方、合理的は「道理や理屈にかなっているさま」とあります。

例えば、仕事をするときに配慮してもらうことで求められる仕事量がこなせたり、成果が上がったりすれば周りも理解できますよね。

つまり合理的配慮は、わがままではなく物事をスムーズに運ぶ上で必要な配慮と言えます。

配慮が必要な障がいって?

すべての障がい者が、合理的配慮を必要とするわけではありません。
合理的配慮を申し出た場合に、合理的配慮の提供が行われます。

また対象となる障がい者は、障がい者手帳を持っている方だけではありません。

合理的配慮の提供を義務付けている障害者差別解消法では、身体障がい、知的障がい、精神障がい、内部障がいその他の心身の機能の障がいにより、日常生活または、社会生活において断続的に支障を受けている者を障がい者と位置づけています。

合理的配慮がもたらすメリット

合理的配慮がもたらすメリット

合理的配慮を行うことで障がい者の社会参加が進み、人材不足の解消になったり、異なった視点での革新的な技術の進歩や発想の転換があることは、社会にとっても大きなメリットになります。

例えば、障がい者の困りごとを解消するためにスタートしたものが、今や生活に溶け込んで便利になっている点が挙げられます。
視覚障がい者が容器を触っただけで、シャンプーかリンスなのかを識別できるようにどちらか一方の容器に凹凸を付けたことで、一般の方が頭を洗うとき目をつむっていても分かりやすかったり、車いす利用者のためにエレベーターのボタンの位置を低く配置したことで、お子さんでも押せて便利であったりという点です。

さらに、合理的配慮が適切に行われることは、障がい者にとって社会の一員として活躍できる場所が増え、自信にもつながります。

合理的配慮が必要になった時

合理的配慮が必要になった時

合理的配慮が必要になったとき、どうやってそのことを伝えたら良いか悩んでしまいませんか?
具体的な解決策を求められることもあるかもしれませんが、ケースバイケースで一概にこれといった答えを出すのは難しいかと思います。そこで、具体例をあげましたので参考にしてみてください。

困りごとを解消させる方法

職場を例にあげると、業務を理解するのに時間がかかるといった困りごとがある場合、わかりやすい言葉での説明や締め切り、優先順位を伝えてもらうようにお願いするかと思います。

そこでポイントとなるのは、状況を明確に伝えることです。

自分の置かれた状況や障がいの種類と程度、どんなサポートが必要かを押さえて伝えると、相手に伝わりやすくなるでしょう。
もし、緊張するのなら事前にメモをしておくと良いかと思います。

合理的配慮の注意点

合理的配慮をお願いする上での注意点としては、必要とする配慮が本来の業務に関連する事柄に限られ、事業者にとって過度な負担にならない範囲であることと、事業や活動内容などの根本的なことに関わる変更を求めることは出来ないという点があります。

例えば、車いす利用者がレストランを利用するとしましょう。
この場合、イスをどかして車いすのまま着席できるよう配慮をしてもらえますが、食事の介助をしてもらうのは難しいでしょう。なぜなら食事の介助は、ヘルパーなどの専門職の方が行う行為なので断られる可能性が高いからです。

平等な機会の提供を要求できますが、これらのことをふまえてお願いをしなければ断られるといったことになりかねません。
上手く伝えられそうにない方などは、最寄りの市町村の障害福祉担当部署や相談センターなどに相談してみてください。

さいごに

合理的配慮は、障がい者にとって社会参加を円滑にするために障がい者の声を少しでも届けて行くことが不可欠です。

合理的配慮は、障がい者にとって社会参加を円滑にするために障がい者の声を少しでも届けて行くことが不可欠です。困っていることを伝えることで周りの人が理解し、サポートしやすくなります。

多様な人々が活躍する社会は障がい者だけでなく、高齢者や子供、妊娠中の方などにとっても過ごしやすい社会を実現します。

私どもメジャーサポートサービス那覇本社では体験や見学、問い合わせなどを随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

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