目的と目標の違いを理解しよう!

目的と目標の違いを理解しよう!

目的と目標は違います

目的と目標は違います

普段、職場や学校などで何気なく『目的』と『目標』という言葉を使っているかと思いますが、違いを意識したことはありますか?
どちらも「目指すもの」という意味で使われますが、その意味合いは異なります。
では、どのような違いがあるのかを見ていきましょう。

目的とは?

目的とは、最終的に成し遂げたい事柄や目指すべき到達点のことを指します。

例えば

「痩せる」
「資格を取る」
「起業する」

などが目的として挙げられます。

目的は、あくまでも最終的に成し遂げたい事柄なので、具体的な内容や達成時期は必ずしも決まっていません。
そのため抽象的な表現で示されることも多いです。

個人でいうなら将来なりたい姿、会社なら経営理念をイメージすると分かりやすいかと思います。

目標は目印

目標とは、目的にどの程度近づけているかを知るための目印のことです。
目的にどの程度近づけているかを知るための目印なわけですから、具体的なことを掲げます。

例えば、

「1ヶ月で体重を3kg減らす」
「資格試験に合格する」
「10年以内に会社を立ち上げる」

などが目標の例です。

先ほど目的の例で「痩せる」を挙げましたが、目標となると「1ヶ月で体重を3kg減らす」となり、「1ヶ月」という期間と「3kg減らす」という目標値が加わります。
さらに、痩せるための手段(ウォーキングや食事制限など)を追加するとより具体的になります。

このように目標は目的を達成するために掲げるものなので、目的を達成するための期間や手段などを内容に盛り込みます。

目的と目標の設定方法

目的と目標の設定方法

目的を定めることで目標が見え、今何をすべきかが明確になり行動に迷いがなくなります。
逆に目的がないと日々を漠然と過ごすことになりかねません。
ですから、日々を充実したものにしたいのなら目的と目標の設定がポイントになります。

目的の見つけ方

目的を見つけるには、まず自分の価値観や将来像などを明確にすることが大切です。

自分の好きなことや得意なことは何か?
人生で成し遂げたいことは何か?
社会に貢献したいことは何か?

といった質問を自分に問いかけてみましょう。

そうした問いかけをしても自分の価値観や将来像などが明確にならない場合は、自分の価値観を書き出す、将来どうなりたいかを考える、ロールモデル(手本となる人)を見つけるなどの方法がありますので試してみてください。

そして、明確になった価値観や将来像が目的となります。

目標は具体的に

目標は、具体的に設定することが重要です。
なぜなら具体的な目標にすることで、目的達成までの道筋が見えやすくなり、モチベーションを維持しやすくなるからです。
逆に目標を具体的に設定しておかないと、どのように目的を達成していいか分からなくなってしまいます。

では、また「痩せる」を例にとって考えてみましょう。

まずは「痩せる」を目的として設定します。
目的は最終的に成し遂げたい事柄なので「痩せる」だけで十分なのですが、ただこのままだと具体性に欠けるので、目的達成までの道筋が見えてこないですよね。

そこで必要となるのが具体的な目標です。

「痩せる」という目的に足りない具体性としては、「いつまでに」、「どのくらい」痩せたいのかといった点が真っ先に浮かぶのではないでしょうか。
それらの点を踏まえて目標を立てると「1ヶ月で体重を3kg減らす」といった感じになります。
これで具体性が増した感じがしますよね。
ですが、まだ足りないものがあります。

それが手段です。

「何で」痩せるのかが抜けているのです。

手段が明確でないと行動に移しにくくなります。

ですから、「ウォーキングで」という手段を付け加えてみましょう。
すると、「1ヶ月で体重をウォーキングで3kg減らす」といった具体的で行動に移しやすい目標になります。

さらに、「1日にどのくらいウォーキングをするか」といったことを足すと「1日1時間のウォーキングで1ヶ月に体重を3kg減らす」といったより具体的な目標となり、日々どのような行動をとったらいいかがくっきりと見えてきます。

このように目標は、「いつまでに」、「どのような方法で」、「何を達成するのか」を明確にしましょう。
そして、明確にした目標に沿って行動することで着実に目的達成に近づいていきます。
また、「1日1時間のウォーキングで1ヶ月に体重を3kg減らす」のように結果が確認できる目標を立てると目的達成に効果的であったかが測定しやすく、効果がなければ目標の設定をし直したり、別の目標を立てたりといった改善につながります。

手段を目的にしてはいけない

手段を目的にしてはいけない

目的と目標を設定する際は、手段を目的にしてはいけません。
手段を目的にしてしまうと、本来達成すべき目的や目標を見失ってしまうからです。

「資格を取って、より良い仕事に就く」という目的を立てたにもかかわらず、「資格を取る」ことに集中し過ぎるあまり資格を取った後の就職活動をおろそかにしてしまう。

これは手段であるはずの「資格を取る」ことが目的となり、本来の目的である「資格を取って、より良い仕事に就く」ことが忘れ去られてしまった結果です。
こうしたことが会社などの組織で起こると「業務をただやるだけ」の状態となり、業務に携わる人たちのモチベーション低下につながります。
そうならないためにも定期的に目的の確認をしましょう。

ただ、目的に縛られ過ぎて行動が制限されてしまうのもよくありません。
目的を達成するまでの過程も楽しみながら目的達成を目指してください。

さいごに

「どんな就労を望んでいるのか」をじっくり考えてみる

障害や難病を抱えている方が「就労する」という目的を掲げた場合、目的を達成する手段としては「障害者枠の求人に応募する」、「就労移行支援を利用する」、「A型事業所で就労する」などが考えられます。

もし、いくつかある手段の中からどれを選んでいいか分からないのであれば、「どんな就労を望んでいるのか」をじっくり考えてみてください。
そして考えがまとまったら、あとはその考えに合った手段を選ぶだけです。

そうではなく就労に関する情報を詳しく知りたい場合は、役所の障害福祉担当窓口やハローワークだけでなく、A型事業所などの支援事業所を訪ねてみるといいでしょう。
事業所の利用方法などを詳しく聞けるかと思います。

私どもメジャーサポートサービス那覇本社では体験や見学、問い合わせなどを随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

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