一般就労とは?福祉的就労との違いを解説

一般就労とは?福祉的就労との違いを解説

一般就労って何?

一般就労って何?

一般就労とは、障がいのある方が、障害者雇用枠や一般枠で、企業等に雇用されて働くことを指します。A型事業所などの福祉施設ではなく、一般企業で働くため、より多くの職場や職種を選択することができます。また、一般企業で働く事で経済的な余裕が産まれたり、キャリアアップで仕事の技術や昇進を目指す事で生活の質を向上させるなどのメリットもあります。

一般就労の特徴

一般就労の特徴は大きく分けて以下の3つがあげられます。

  • 多様な職場環境 : 福祉施設とは異なり、自分の興味や能力に合った様々な業種や職種で働くことができます。
  • キャリアアップの可能性 : 企業の評価制度に基づいて昇進・昇給を目指すことができ、キャリアアップの道が開かれます。
  • 社会との関わり : 一般企業で働くことで、多くの人と接する機会が増え、社会の一員としての自覚と充実感を得ることができます。

一般就労のデメリット

最初に一般就労の特徴やメリットについてお話しましたが、逆にデメリットや就職する上での注意点についてもみておきましょう。

まず最初に、「障がいに対する理解や配慮が得られない可能性がある」という点です。一般雇用は、障がいのある方を採用することを前提としたものではないため、障害に対する理解や配慮が十分でない場合があります。

具体的に例をあげると、

  • 障害特性に応じた仕事内容や勤務形態の調整が難しい
  • 必要な補助器具や環境整備が整っていない
  • 差別や偏見を受け、精神的な負担がかかる

企業や職種によっては、長時間労働を強いられる場合もあります。一般雇用の職場では、長時間労働が当たり前になっているところも多く、障がい者にとっても負担が大きい場合があります。

景気の悪化や企業の状況によって、障がい者を先に解雇しようとする場合もあります。

次に、障がい者雇用でのデメリットですが、「賃金が低い場合がある」事と、その影響で昇進や昇給がしにくいという点があげられます。一般雇用における障がい者の平均賃金は、非障がい者の約8割と言われ、企業によっては、障害者雇用の求人の方が一般雇用の求人よりも賃金が低い場合もあります。

最後に、障がいを隠して働いた場合のデメリットもお伝えしておきましょう。障がいを隠して働くことで、精神的な負担が大きくなり、それが原因で体調を崩してしまう可能性もあります。

これらのデメリットは、企業や職種によって大きく異なることに注意する必要があります。

一般就労を検討する際には、事前に企業の障害者雇用に対する取り組みをしっかりと調べておくことが重要です。

A型事業所と一般就労の違い

A型事業所と一般就労の違い

ここまで一般就労の概要やメリットについてお話してきましたが、次にA型事業所と一般就労の違いについて見ていきましょう。どちらも障がい者や難病を抱える方が働く選択肢のひとつですが、それぞれに明確な違いがあります。

1. 雇用形態

  • A型事業所 : 利用者と事業所が雇用契約を結び、労働者として働きます。最低賃金が保障され、社会保険に加入できる場合もあります。
  • 一般就労 : 正社員、契約社員、アルバイトなどとして働きます。雇用形態や待遇は企業によって異なります。

2. 仕事内容

  • A型事業所 : 事務、軽作業、製造、販売など、事業所の業務内容によって様々な業種・職種があります。
  • 一般就労 : 企業や職種によって、仕事内容は様々です。

3. 支援体制

  • A型事業所 : 障がいや難病に合わせた個別支援を受けながら働くことができます。就職活動の支援も行っている事業所が多いです。
  • 一般就労 : 企業によっては、障害者雇用担当者やジョブコーチなどの支援者がいる場合もありますが、基本的に一般の従業員と同じように働きます。

4. 目的

  • A型事業所 : 一般就労を目指しながら、就労に必要なスキルや経験を積む場です。また、障がいや難病があっても安定的に働ける場でもあります。
  • 一般就労 : 一般企業でキャリアを築き、自立した生活を目指す場です。

A型事業所と一般就労のどちらが自分に合っているかは、個人の能力や障がいの状態、キャリアプランなどによって異なりますので、自分に合った働き方を選択していくといいでしょう。

一般就労への道のり

一般就労への道のり

では、実際に一般就労を目指す際、どのような道のりを経て就職までたどり着けるかについても簡単に解説していきましょう。

1. 自己分析と目標設定

自分の強み、弱み、興味、価値観を理解しましょう。
将来どのような仕事に就きたいのか、具体的な目標を立てましょう。

2. 情報収集

ハローワーク、障害者職業相談所、就労移行支援事業所などで、一般就労に関する情報収集を行いましょう。
インターネットや書籍なども活用できます。

3. 就労訓練

A型事業所や職業訓練校などで就労に必要なスキルを身につけましょう。
具体的には、作業技能、コミュニケーション能力、社会性などを磨きます。

4. 就職活動

履歴書・職務経歴書の作成、面接対策など、就職活動の準備を進めましょう。
ハローワークや障害者職業相談所、民間企業の就職支援サービスなどを活用できます。

5. 就職

面接を経て、一般企業に就職します。
一般就労を成功させるポイントとして、

積極的に情報収集を行う
目標を明確にする
積極的に訓練に取り組む
早めに就職活動の準備を始める
周囲の支援を活用する

があります。

さいごに

A型事業所での経験を活かし、自分らしい働き方を見つけましょう。

一般就労は決して簡単ではありません。
しかし、諦めずに努力を続ければ、必ず目標を達成することができるので、A型事業所での経験を活かし、自分らしい働き方を見つけましょう。

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