コロナ禍で促進されたリモートワークですが、
この時代に「新入社員」となった方は「すごい時代の新人」といえると思います。
企業文化がリモートワークが進むことで変容していくなかで、
新たな働き方を通して仕事を覚えていくことになります。
その意味では、これまでの新人とは違う大変さがあると思います。
とりわけ、難しいとされるのが、
「オンボーディング」の部分だと言われています。
オンボーディングとは、
新人が企業文化や組織にいち早くなじんでもらうために、
様々な知識や技術などを提供しながらサポートを行うプロセスのことを言います。
リモートを通じて行うことは非常に難しいという認識が必要です。
リモートワークでも業務は問題なく回るのですが、
雑談であったり、ちょっとした相談であったり、
ある種の人間関係を作るプロセスについては、
リアルと比べてうまく回りにくく、
心的負荷が高まってしまう部分があるようです。
NPO法人フローレンスの代表理事・駒崎さんは、
「オンボーディング施策には気を使った」と述べています。
たとえば、一対一で新人と話をする場を設け、
ミーティングの際には、
初めの5分間を雑談の時間にしているとのことです。
新人の緊張がほぐれて話をしやすい雰囲気を作るのです。
そういった雑談の場は、
新人だけでなく、他の社員にとっても心理的安全性の低下を防ぎ、
ギスギスした雰囲気になることを防ぐこともできます。
雑談の場を意識的に作る必要があるのです。
これからは、
コミュニケーションを意識的にデザインする力が、
企業に求められていると言ってもいいでしょう。
GoogleやYahooは、そうした取り組みのさきがけになっています。
「コミュニケーションの質」に
しっかりと投資できる会社が競争力を高めているのです。